HeartFul Memories Side Story  「輝く風の訪れ」

  パルフェシリーズ第4作で少しだけ触れられている、現代世界を舞台とした話です。同作品の 主人公、優佳(デフォルトネームから変更しています)の妹、歩が主人公になっています。  これを読むにあたっては、同作品に加えて、LWP、FFG、PFBをプレイされている事が 望ましいのですが、一部のネタばれが許せるでしたら、読んでからプレイしても差し支えはあり ません。  G−KAR謹製の挿絵が入ったことで作品全体の世界が大きく拡がりました。この場を借りて御礼申し上げます。

扉絵
この話を着想して間もない内に書いた作品です。断片的な思考が多く見られる場面であり、
間隔をいかに取るかで苦労しました。イメージが着想の時点で固まっていたこともあって2時間位
でほぼ完成したのですが、この後、メインとなる現代世界の設定・プロットについて一月ほど考える事になります。

プロローグ
この話を着想して間もない内に書いた作品です。断片的な思考が多く見られる場面であり、間の取り方に苦心しました。 イメージが着想の時点で固まっていたこともあって2時間位でほぼ完成したのですが、この後、メインとなる現代世界の設定・ プロットについて一月ほど考えさせられる事になります。

第一章  「巡り行く風の中で」  
3人だけでは寂しいので、現代世界に対応したオリジナル(?)キャラクターを増量。特に明示はしていませんが、プレイした人ならすぐに分かることでしょう。

第二章  「過ぎ行く風の欠片」  
第一章に続いて、歩の少しだけ特別な1日を描いていますが、視点をやや変えています。
期待に応えて優季さんには爆発してもらいましたが、こんな事故を毎日起こしていたら3日以内に実験室から追い出されそうな予感。

インターミッション  「沙夜と優季の役に立たない化学講座」  
沙夜と優季の掛け合い漫才。「元素周期 萌えて覚える化学の基本」も出てしまった現在では、本当に役に立たない代物になってしまいました……

第三章  「想いを乗せる風」 前編  
HFMのメインキャラクターも揃い、これからは本格的に話として進めていきます。歩と流香の関係、語られる優季の心情、 ますます不幸になってきた優佳の惨状(笑) 全ての要素を織り込んで、この勢いで第四章へ・・・という筈だったのですが、 導入が予想以上に長くなってしまったので分けました。

第三章  「想いを乗せる風」 中編  
書き掛けの原稿がきりのいい所まで書けたので、中編としてまとめ直しました。最後のシーンにはHFMのトラック15 (CDプレーヤーで再生可能です)が一番よく合うと思います。ちなみに沙夜が占いで使っていたカードには元ネタがあって、こういうものだったりします。

第三章  「想いを乗せる風」 後編  
扉絵作成を挟んで、1年近くも掛かってしまった作品。ASよりも先に出すとか言っておき ながらも結局遅れてしまいましたが、ストーリー全体の転換点となる部分だけに時間を取らせて 頂きました。(その割には、思いつきで入れた「ふにふに焼き」の方がはるかに反響大きいような 気が・・・)

第四章  「渦巻く風の追憶」 前文  本編  
第三章の終わり方をああいうのにしてしまった為に、序盤〜中盤への展開にかなり悩まされました(当初は、歩の想いの行方は曖昧なまま終わらせるはずだったのです)。個人的には最後とその手前の挿絵シーンが気に入ってますが、この作中では珍しく優季さんが頭使ってます。

新春対談  「綾花&流香の超初歩調香理論講座」
かなり勢いに任せて書いてますが、時間を掛けた割には単なる自己満足に終わってしまった感があります。作品世界の中でも 1、2を争う仲良し組の、綾花と流香をメインにして書き始めたはずなのですが、いつのまにかインターミッションの変形みたく なってしまいました。

Relay Story  「渚の風の贈りもの」  
夏からBBSで不定期更新を続けてようやく完結した話。紗織お姉さん大活躍です(笑)
        当時の雰囲気を大切にしたいと思いましたので、加筆修正は殆ど入れていませんが、自分でも気付かないうちに結構な文章量になっていましたので、 忘れた頃に読み直してみると、また楽しめる……かも?

第五章  「輝く風の訪れ」 前文  本編  
このサイドストーリーの完結編ですが、さんざん遅らせてしまいまして申し訳ございませんでした。終わらせることの難しさをこれでもかという程に痛感させられました。前半部は比較的すんなり浮かんできたのですが、「優季と流香の想いをいかに遂げさせて、それと同時に歩が近すぎる故に越えられなかった壁を乗り越えるか」、この難題をどうこうしようと挿絵の人であるはずのG−KAR氏に下書きを送ってはダメ出しされ、またちょっと書いてはダメ出しされ・・・これでは、どっちが筆者だか分からないですが、そのお陰もあって公開できるだけの水準まで仕上げることができました。
        仕事の方でも、情報調査や企画立案が一部入っていて毎日が頭脳労働全開、帰るころにはチーズみたく脳が溶けていたのでアミューズメントに行って気晴らしして、寝る前になって、ようやくあれこれと考える・・・なんて事をしていたら、一部で「遊び呆けている」と言及されて気分を害したり。いずれにせよ、苦労したことだけは確かです。

エピローグ
この作品の原案は、ハートフルメモリーズのあるエンディングを見た瞬間に想起されました。この小説は、その場面への道筋を遡ってなぞっていく中で、私が得た個人的で不完全な可能性であり、二次創作のひとつに過ぎません。しかし、その中には、一片の真実が含まれている――そう、私は何故か確信しています。
        この作品は、私にとっては初めて「小説形式」と呼ぶに値する創作物となりました。未熟な作品であることは私自身百も承知ですが、この作品を書くという行為を通して、もの作りの苦難と快感を教えられ、その快感が忘れられなかったゆえに、就職した会社を4年後に辞めて物書きを志すきっかけとなりました。
 パルフェは、文字通り私の人生の歯車を回してしまったのです。決して回ることが無かった筈のものを、まるで魔法にかけてしまったかのように。
        現実世界における歩と優佳の物語はここでいったん幕を閉じることになりますが、時と世界すらも越えた2人が星降る夜の中で舞踏会の夜を再現するエピソードなども思いついていますが、需要が殆どないので多分書かなそう。
        最後になりましたが、途中でストーリーを忘れてしまいそうな4年越しの長期企画にお付き合い頂きました方々、それに、拙い文章を最後まで読んでいただいた全ての皆様、そして、素敵な世界とストーリーを与えてくださった工画堂スタジオ様に、深く感謝の念を表します。本当に、ありがとうございました。